JM data Update:01/03/04

▼ Jun Miyake Special Interview #2



第2回 「音楽で伝えるべきことがある人たち(後編)」(1/2P) インタビュー・構成 : Kiev

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Kiev@WebMaster :
 それではここから生演奏と打ち込みとの絡みについて、もう少し具体的に伺っていきたいと思います。
 例えば、『Glam Exotica!』の「Rain Forest」ではドラムの音が入ってますけど、クレジットがありませんよね。あれは三宅さんの打ち込みなんですか?
三宅さん :
 そうです。ちなみにあの曲では、マリンバやガムラン・ゴング、ビリンバウなどのパーカッション類を、生と打ち込みでユニゾンにしてバランスを取ってたりもしてます。
●あのドラムが打ち込みとは気付きませんでした。ほとんど生と区別つかないですけど・・・サンプラーで使う音源はどんなものを?
◆市販のCD-ROM、昔のFairlight CMI SeriesIIXやEmulatorIIから移行したもの、一般のCDから抜いたりしたもの、スタジオで録った生モノから抜いたもの、etc.です。
 好みとしては昔のビット数が低くてローファイなやつ、「これ、元は何?」っていうくらい荒れてるやつがオモチャっぽくて好きです。曲にもよりますけど。『永遠乃掌』が時代的にも一番そのニュアンスが強いアルバムかな。
 サンプリングも昔に比べて超ハイファイになりましたけど、誰がやっても同じっていうか、「へー、だから?」って感じありません?
●そうですね。テクノロジーの発達が、下手にアーティストの無個性さを露呈することにもなり兼ねないかも。決して生っぽいサンプルに拘っていらっしゃる訳ではない?
◆あ、ローファイな音は好きなだけで、使用頻度で言うと最近は意外と出番が少ないんです、すみません。
 Kievさんが判断に困られたような生っぽいハイファイ・サンプリングも、使い様によっては非常に効果的なので重宝してます。サンプリング時のアンビエンスが良くて、音圧感のある打楽器系なんかは、下手にスタジオで録るより良い場合もある。
 「誰がやっても同じ」に聞こえるのはダンス系のネタとか・・・。
●失礼しました。なるほど、あくまでも状況に応じての使い分けが大事ということですね。
 お話が逸れました。軌道修正してと・・・。
 えー、次に『Glam Exotica!』の「Gnossienne #1」において、山木秀夫さん宮本大路さんのお二人がドラムとクレジットされてますが・・・センター付近に定位したスネアなどと左右に振られた金物系の音では、何となく雰囲気が違う感じがします。金物だけ別録りして後から重ねているんですか? それとも、あれも打ち込みなんでしょうか?
◆あれは生と打ち込みの共演みたいなもんですね。
 センターに定位しているティンパニ系の低音、ロールを交えたスネア、束になったブラジル系の打楽器群などは全て打ち込みなんですけど・・・こういうのは作ってる段階で、生と打ち込みが分業された形で頭の中で響いてくるんですよね。誰に叩いてもらうか、というキャスティングも含めて。だから、山木さん大路君には、初めから打ち込みを聴きながらバトルしてもらうつもりでレコーディングに入りました。
 2人のドラムは同録です。どちらも「ハイハット以外は触るな」というSM状態での録音で、山木さんをL、大路君をRに振り分けてます。GRETSCHのセット2台を並べて録ったんですが、楽器の個性こそかなり違うものの、音だけではなかなか判別しにくいでしょうね。ちなみに大路君のセットは、本業のドラマーが皆羨ましがるようなビンテージ・セットですよ。
 共演と言うと、『Mondo Erotica!』の「La Cle」での、打ち込み(L)とポンタさん(R)のツインドラム状態、なんてのもあります。ポンタさんは録音の時、打ち込みを聴いて「これ山木?」って言ってくれてましたね。密かにニンマリです。
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