CoCa's Wide Shut Update:02/07/15

▼ Reports #10


「龍誕祭」
Text&Photo : CoCa
(構成:Kiev)
6/8(Sat) 晴れ

 車にて庄和町へ向かう。あっついわ〜。ガンガンにクーラーを効かせてても、やっぱり内陸は暑さに底力があるのかしら? 効きが弱くなったような? それなのに、ライヴのリハーサルの時におおたか静流さんに教えて頂いた通り、ホカロン持参で地底へ・・・(本当に必要なのかしら?)。

 さてさて、地底へ続く階段をぐるぐる、ずんずん降りていく。
 (私たちの前にいた幼稚園生くらいの子供は「降りたくないよ〜こわいよお〜」と言って泣きながらお父さんにかじりついていました)
 機材はスタッフの方々に運んで貰ったけれど、JM氏は大事なラッパは必ず自分で持つので、従って私はJM氏のリュックを持ち(ナゼ?)、もう笑い始めてる自分の足に苦笑いしながら階段を下りること136段! 地底に着くと「ふ〜ん、ほんとに涼しいわ」 この感じなんと例えたら良いのやら・・・やっぱりこのぶっと〜い柱は神殿かしらね。でも、圧迫感や湿気、ちょっとエノキダケっぽい香りは、潜水艦の中にいる感じ(乗ったことないですけど・・・)。
 会場に到着すると、まずは控え室に荷物を置き、早速イベントが行われている舞台をのぞきに行く(控え室は舞台の真裏)。今は大きなキャンバスに子供たちが思い思いに絵を描いたり、紙を切り抜いて貼ったりしているところ。あっ!寺門さんだ!長いエプロンを付けてシェフみたいに見える。すごく似合ってる。お手伝いの方たちの衣装も、お祭りで着るパッチ(?)をモチーフにしているのかな? でもひと味違う・・・かわいい! アシスタントとして参加されている松本小銀杏さんがお縫いになったのでしょうか? 私も欲しい!(JM氏も体型さえはまれば欲しいと言っていた)
 JM氏は寺門さんと少しだけお話した後、ウォーミングアップのため控え室に。私とS嬢は、せっかくだから何か描きたいな〜と思ったのですが、ナレーターコンパニオンのお姉さんに「そろそろ絵を描いているお友達はおしまいにしてくださいね」と言われ、参加ならず・・・。
 −ここで一度休憩−
 休憩が終わると、寺門さんはモップや箒やなどを使って子供たちの絵の上に、コシコシ、んぎゅぎゅ、すぱぱっと色を重ね始めました(絵を消してるみたい・・・)。
 子供達の絵が寺門さんとアシスタントの方々によって、すっかり飲み込まれてしまった頃、あれれ?見たこともない色たちが、あちらにも、こちらにも現れ始めた。あの絵たちは、龍の血や肉になったということ?
 ところで、大きなキャンバスのど真ん中にはまんまるの時計があるんですけど、あれは何? 腹時計か? まさかそんなことはないよね?
 私たちの斜め後ろに座っていた地元のおばちゃん二人組は、「あの緑のところが、たてがみじゃないのかしらねえ〜」「ほら、あそこが目じゃないの?」「うんうん。そうも見えるわね。寒いけどこれ、最後まで見ないと帰れないわよね」と小学生に戻ったように楽しんでいました。
 −ここで再び休憩−
 ブルブル・・・ほんとだ・・・冷えて来た。

 次はライブセッションでーす!
 大きなキャンバスが乗っている大きなステージの両端向かって右側がJM氏。左側がパーカッショニスト、山口ともさんがスタンバイ!
 まずは雷の音(?)と共にJM氏のラッパのソロ! 湿気でラッパのバルブの戻りが遅かったりしたからどうかな?とJM氏は心配していましたが、何をおっしゃいます! 斜め後ろのおばちゃん二人組は、JM氏のラッパを聴いて「何か龍とか飛んできてる感じするわね」「ねえ〜ほんとねえ〜」なんて噂してました。こういうラッパの音は初めてだったんでしょうね。

JM氏のラッパ!

後ろ向きのラッパ!

 続いて、ともさんが浮き輪型をした銀色のホースのような楽器を回転させながら入場!またまたおばちゃま二人組は「変わってるわね。顔がいいじゃない?」などと大きな声で喋っております。おばちゃんの意外に響いちゃった声に周りは大爆笑!
 雷に代わって、クジラの鳴き声が響き始めると、JM氏はエレピをゆっくり幻想的に弾き始めました。ともさんがそれを受けて、HHと、スネア(?)とコンガみたいなものとか、スプリングがつながっている缶を叩いて応戦! するとJM氏のエレピは龍が邪気と戦っているように激しくなってきた。その音楽の中で、寺門さんは白い絵の具を使い、上に下に手をくねらせています。寺門さんの手に龍が乗り移ったみたいで怖い。
 激しさが去ると、「Mosquito Path」を弾き始めたJM氏。それに合わせて、寺門さんは中位のうずまき?竜巻?かまいたち?四次元の扉かも?を書いてます。ともさんは、カラス(?)の雄叫び+今日お初の楽器、大きな大きなヒョウタンの中にお水を入れ、その中に小さなヒョウタンのおしりを上にして浮かべ、小さなヒョウタンのおしりをポコポコ叩くという演奏をしております(ウォーター・ドラムって言う名前なんですってさ)。
 エレピも何もかも、湿気のせいでベトベトだったと聞きましたが、毎日修練を積むというのは凄いことですね。龍の鱗一枚一枚が、風になびいているようにも、鱗を震わせて威嚇しているようにも感じるし、ともさんのドラムは、雲を引き裂いているようにも、水面すれすれを飛んでいるようにも聞こえて、ぜんぜん心配なしです。心配ご無用です!
 ともさんの大太鼓を合図に、JM氏のエレピがうねります。「陣痛が来てもまだイキまないで下さいね!」ってな感じです。ラッパの音が退いて行くと、波の音をバックにともさんの太鼓をソロ!寺門さんが、JM氏のエレピの近くに来て、何か小声で伝えると、再びJM氏のエレピの音が激しくなり、ともさんの太鼓と相まって龍が生まれ苦しんでるぞおおおおおおおおおお!! 生まれるの? どうなの?
 と、良いところでまたまた休憩(いや〜ん!もう最後まで見せてー!)。
 再開の合図は『angels rondo』の時の不思議なヒューヒューという音。そしてJM氏のラッパ。寺門さんの動きはどんどんスピードを増してくる。生まれくる龍に導かれて、大きなキャンバスを左に右に走り回る寺門さん。その速いことと迷いのない事にびっくり!
 そして、風の音をバックに“祈り”をテーマにしたJM氏の即興。ともさんの太鼓やベルが響きわたります。そして、シューベルトの「Ave Maria」を弾き始めるJM氏。寺門さんが星や光の粉を蒔きます。わあ!
 (この「Ave Maria」は、『Mondo Erotica!』に入っているけど、実はJM氏が自分の仕事部屋にこもって録ったのよね。初めて私がライブで聴いたのはシャイヨー宮での事でした。あの時は周りがパーティーでうるさかったから、今回、ホントに集中して聴く事が出来ました)
 最後に、寺門さんが真ん中に付いていた時計を外し目を描き入れると、大きな龍が、大空をゆっくりと旋回しているような、ウミガメが卵を産むときに流す涙のような、象が一人群から墓場へと向かう時の全てを悟った感じ後ろ姿のような、自然界の営みを蓮の池から覗いてみているお釈迦様のような、静かで、おだやかで、大きく、美しい龍が見えたような感じが私にはしました。わーい!

 寺門さん、JM氏、ともさん寺門さんのアシスタント方々、お疲れさまでした。貴重な体験をありがとうございました。合掌?

*お詫び
 この度、私の手違いによりデジカメの映像が、途中で一枚残らず消えてしまった為、悲しいことに、ともさんの写真を載せることができませんでした。一枚もないなんて、ホントにトホホです。ごめんなさい。

 CoCa

皆さん、お疲れ様でした!


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