'03.11.5(Wed) ベルリン2日目。朝から辺りを散歩。ホテルにて朝食。
さすがはハムの国! 10種類以上のハムやパテ、ベーコン、ウインナーなど子供が大喜びメニュー満載! パンも美味しいし、野菜も新鮮!
ドイツは食べ物が不味いと散々聞かされていた私達は大喜び。
朝食の帰りにフロントに寄ると、今日予定されていた取材変更のファックスが青木さんから届いていた。大統領付きの秘書みたい。
10:20、ラジオ出演のため移動。
着いた場所は6つのラジオステーションが入っているという1920年に建てられたビル。JM氏はバウハウスっぽい、キリッとしたデザインが気に入った様子。
パーソナリティーは、エリザベータ・カルゾーニさんという30代くらいの女性。イタリア系かな?JM氏の出番は10分後だって。今はウードを弾く小父様が出演中。どうもジャズフェススペシャル番組をしているみたい。
私とS嬢はドキドキしてきたというのにJM氏は大あくび。さすが!
番組がニュースコーナーに入ったところで、エリザベータさんが私達に会いにブースから出てきてくれた。「初めまして!」と挨拶を交わすエリザベータさんとJM氏。
次に彼女が私を見るやいなや、「Oh ! Are You Miharu Koshi?」と握手を求めてきた(コシさんの、あのベビーフェイスにテンガロンハット+ランジェリー姿というルックスが、こちらではもう既に注目の的みたい!)
「No〜!」 そんな・・・恐れ多い・・・。
ラジオ局のスタッフの方に許可を頂いて(顔も体も初代ウルトラマン隊員にそっくりの小父様。めちゃめちゃ寒いのに白いTシャツ1枚にジーンズだった)、JM氏と一緒にブースの中へ。
「Rain Forest」や「Pico Bird」「River of Gold」「Postcard」「La
Cle」「Tres」など、結構たっぷり曲をかけてくれたんだけど、質問がものすごくカタイの。
まずジャズフェスに出るに至った経緯。それから日本のキューレターとして菊地雅章さん(POOさん)とコシミハルさんを選んだ理由。どうしてジャズミュージシャンになろうと思ったのか?(ジャズミュージシャンじゃないと一生懸命説明するJM氏)。日本のジャズシーンは今どんな風なのか?(だからジャズミュージシャンじゃないってば!)。JM氏はそれぞれの質問にすごく丁寧に紳士な態度で答えているんだけど、彼女は自分の質問した答えに関して興味がないのか、JM氏の英語をドイツ語にトランスレイトするのにテンパっているからなのか、「ふ〜ん」とか「OK」くらいしか言わないの。あげくに、JM氏の音楽を“ラウンジミュージック”だって言うのよ!曲はすごく気に入ってくれているから悪い意味ではないと思うんだけど、何度も言われると、どんどん気分悪くなってくる。
JM氏の顔も明らかにムカツいている、怒って帰ったりしないかとドキドキしちゃった。でもまあ無事に終了。イメージを大切に!
ちょっとはゲストの経緯歴とか予習して、もっと面白味のあるところまで話を発展させて欲しい! 南美布さんだったら良かったのに・・・J-WAVEは偉いよ!
さて、次に向かったのは明日演奏するコンサート会場。
チョット舞台をのぞき見すると、なんと!コシさんのリハーサルが行われていました。真っ暗な舞台の中でぽっかりと浮かび上がるコシさんはオルゴールの上でクルクルと回るお人形さんみたい。今夜のライヴ頑張って下さいね!の気持ちを残し、私達は早々に退散。
実はJM氏の目的は館内にあるリハーサル室で1時間ほどピアノを借りて練習をする事。練習っていっても指をほぐすのが目的だから好き勝手に弾きまくる1時間。その角度のついたアドリブを窓辺に座って聞きながら、あたたかな晩秋の光を背中に浴びられる幸せ!目を上げると7歩先にあるレッスン用の大きな鏡には窓の外の紅葉した木々が写っている(ああ〜出発前のストレスが解けていくう〜)。夢のような1時間が過ぎると、他の部屋に移動してまた取材。
夫婦共、音楽ライターだというなかなかGOOD LOOKINGな人。期待できるかなあ〜と思ったけど、やっぱりガチガチのマジメ人間だった。教育委員会とか税務署の人と打ち合わせしているみたいに。やっぱりドイツ語が出来る人に通訳を頼んだ方がいいのかな?とか、すっかりブルーな気持ちにされてしまったJM氏は、流れを変えるためホテルに戻ってお昼寝。昼寝後ラッパの練習。
19:00、ジャズフェスのスタッフに迎えに来て頂きHaus der Berliner Festspieleへ初日を見に行く。トロピカル・レコードのアレクサンダーと初対面。やさしそうな人!
日本語で書かれたドイツ語会話教本を頂いちゃいました。
今回のフェスティバルは4ヶ所で行われていて、一番広いのがこのコンサートホール。今日の2組目にコシさんが、明日の3組目にJM氏が出演する場所であります。
会場はリッチそうなご夫婦や、学生風の人、その辺のビールっ腹のおじさん、カップル、メデイアの人も詰め掛けてすごい賑わい。リスナーの層の厚さを感じちゃう。「ここに呼ばれるって凄いことなんだわ」。
2階のジャーナリスト・ロビーには無料生ビールコーナーが設置されており、さすがはビールの国ドイツって感じ。
始まりのブザーが鳴り、1組目のArfiという人たちが現れると思ったら現れたのはマジシャン!赤い緞帳の前に置かれた机の上で、卵を水の入ったグラスに落とすというマジックとも隠し芸ともつかない掴みネタを披露。最前列の数人にはかなり水がかかっていたけど大爆笑だった。それに続いて楽団の人が出てきた。ジプシー形式でその辺に座っているメンバーが思いついたように3、4人で組んでどんどん演奏していくって感じ、技術は確かに巧いけど、一歩間違うとマーチングバンドになっちゃう。歌手の女性の声がオペラっぽくもホーミーっぽくも唄えるところが好きだった。ちなみに、ヴォーカル、サックス3人、チューバ、トランペット、トロンボーン、サンプラー、ベース、パーカッション+ドラム3人というグループでした。ベースの人は見た目ハイジのおじいさんのような風貌なんだけど、途中で宙に浮くという荒技が出来るの。目にも楽しいバンドでした。ブラボーで終了。
2組目はコシミハル嬢! 打ち込みの下地に、ピアノ、ファゴット、コシさんのアコーディオンという編成に2人のバレリーナ。“がんばれコシさん”JM氏が推薦したこともあり、ドキドキしながら見つめる。
コシさんのサウンドって「赤い靴」にまつわる2つの話を連想してしまう。1つは異人さんに連れられていっちゃった童謡の中の女の子。もう1つは赤い靴を履いたばかりに、踊り続けなくてはならず、最後には足を切ってもらうというアンデルセンの童話の中の女性。この切なさ、儚さとその後ろにある黒い森のような大きな闇のコントラストが、どうかちゃんと伝わりますように・・・(Peter
Schulze氏は、シャンソンが遠い国で屈折して育った様を観客に聴かせたくて彼女の出演を決めたのです)。
まだ2曲目が終わったばかりだけど、メンバーが到着している時間! ホテルでミーティングの予定なので残念ながら退席。
ホテルに着くとメンバーのみんながロビーに集まっていました。満面の笑みを浮かべるJM氏(これで、間違いなくライヴは出来るもんね)。フランスでの乗り継ぎの不便さをボヤく一行。明日の出発時間(リハーサルのため)を確認して解散。 |