CoCa's Wide Shut Update:04/03/06

▼ Report #19


Exotica in Berlin and Paris 〜 Berlin編(1)
Text : CoCa
(構成:Kiev)

'03.11.4(Tue)
 Attention Please! CoCaでーす!
 ただ今、Air France#279にてBerlinに向かっています(途中Parisにて乗り換えあり)。
 皆さんに送り出して頂いた“JUN MIYAKE EXOTICA”がいよいよヨーロッパに殴り込んじゃいますわ。

=機内にて=

 JM氏は無事離陸すると早速Macを取り出し、メールの返事などを書いております。
 それが済むと久しぶりの読書。その後これまたいつものように顔中の穴を塞いでお休みになりました(マスク、アイマスク、ヘッドフォン)。アア〜なんて平和なんでしょう。いつまでも眠り続けて下さったなら・・・と思ったら数十分後には、S嬢と2人この世のものとは思えないような顔を作って遊んでおります。どうしましょうこのテンション・・・とか言いつつ、私も参加(^^;。少し楽しい。
 さてそろそろ恒例の持ち込み寿司タイムにしましょうか? フライトアテンダントさんにシャンパンを頂き食べ始めましたが、座りっぱなしのため何だか少食・・・海苔巻が手付かずのまま残っちゃったので、もしや?と思い休憩中のフライトアテンダントさんに食べませんか?と伺ってみると「ええー!頂けるんですか?」と目がハート。やはり日本の味が恋しいのね。ウフフ・・・。
 結局シャンパンを3杯も頂いてしまった私達は、ジャック・レモンとマリリン・モンロー主演の『Some Like It Hot(お熱いのがお好き)』(1959)に酔いしれる。
 JM氏「いいよなあ〜。こういうのが新しかった時代って」
 S嬢「マリリン・モンローって太ってるね」
 そしてマリリンがウクレレを弾きながら歌い出すと、
 JM氏「こういうの目指してみたら?」
とウブな筆者の心を揺さぶるジャブ。
 筆者「え?ビブラート悩殺型ですか? 私が〜? アンアンア〜ン」
とりあえず演ってみる。
 JM氏「え?八代亜紀?」
 筆者、憮然としながらも八代亜紀のヒット曲を唄ってみる。少し酔ってます。
 今、ボスニア湾やヘルシンキの辺りを通っており、Parisまではあと2時間というところ。
 それではここで今後の予定を紹介。Paris到着予定は、14:35。Berlin着は17:10、ホテルには18:30。それからPeter Schulze氏とディナーを兼ねた打ち合わせ、という感じです。

=パリのトランジット=

 はーい、Paris到着でーす!Berlin行きの飛行機へ乗り換えます。
 乗り継ぎ時間はたったの45分。本当はまだ酔っぱらってるのだけど、そんなこと言ってられない。
 Berlin行きの搭乗口、D58を探さなくっちゃ! 時間がないぞ!・・・あれれ〜?どこにもDの文字がない。その辺にいた女性係員に訊くと、一階下に降りてからバスに乗るんだと教えてくれた。
なるほど無事にシャトルバスの停留所に出たが、「搭乗口A.B.C.F.?A.B.C.F・・・なーーーーーい!」
 またまたJM氏が係員に訊く。「ああ〜ここでOKよ」って言うけど、何で書いてないわけ? 理由も教えてよ!
 心配でその辺の人に訊きまくる。するとやっと5人目で「Bでバスを降りて、4分ぐらい歩くとDに着く」と教えてくれた。「初めからそこまでちゃんと教えてくれー!労力をケチるなー!」
 一件落着のようだが、今度はバスが来ない。
 ようやくバスに乗り込んだ時には出発時間15分前。そこまででも十分叫び出しそうなのに、Eの停留所から乗り込んだ私達は、E.F.A.B・・・と回り道を余儀なくされ、待ち切れずにバスのドアの前で競馬馬状態(ヒヒ〜ン)。乗り遅れるなんてこと考えるな!走るぞー!(歩いて4分だと聞いたのに、思いっきり走って4分かかった)。
 手荷物検査で引っかかった私を残し、S嬢とJM氏はとりあえずD58ゲートへ。
 「飛行機、いないみたいなんだけど・・・」と言いながら手荷物検査の所まで戻ってきた2人。
 係員に訊くと「いないなら出たんじゃないの? 今何時だっけ?ああ〜出ちゃったよこりゃ」との返事。うっそだあああーーーーーーーーーーー!
 気持ちを切り換えAir Franceのデスクに向い、次の飛行機に乗せてもらう手続き。
 「これだけ時間があったら乗れたはずだよ!」とネチネチ私達をいたぶる職員。Air Franceってちょっとイジワル・・・。
 JM氏「オフィシャルには乗り換えに何分かかる事になっているんですか?」
 Air Feance職員「45分だね」
 JM氏「45分! しょえー! それじゃ、このフライトスケジュールどうやっても間に合わなかったってことじゃん! スケジューリングした旅行代理店の人は、絶対間に合うと言ってたのに! 今日中にベルリンに着けないと本当に困るんです。何とかして下さい!」
 Air Feance職員「(ニヤニヤ+俺には関係ないねの顔)」
本当にむかつく!
 でも何故か、ある瞬間からナイスなお兄さんに変貌し席をゲットする事が出来た。めでたい! フランス人ってやっぱり気まぐれ?
 次の飛行機は3時間後に出発予定。JM氏はまず公衆電話に向かう。ジャズフェス事務局へ電話をかけ、乗り遅れたことを告げなくちゃいけないからね。40分程して話題満載の顔つきで戻ってきたJM氏。

=ヨーロッパの怪=

 JM氏はクレジットカードの使えそうな公衆電話でジャズフェス事務局へTELしようとするが、上手くかからない。
 「おかしいな? カード使えないのかな?」
とその辺にいる人に訊いてみる。
 JM氏「すみません。これってカード使えますか?」
 通りすがりの人「うん! 使えるよ」
 JM氏「あの、でもかからないんですけど・・・」
 通りすがりの人「大丈夫。使えるから!」
 素直なJM氏は、その言葉を信じ更にチャレンジを続けるが通じない。
 その後3人に訊いたが答えは同じ。くそー!ブチキレそうになりながらも4人目に訊くと、
 「ああ、これはカード使えないですよ。ほら、ここにちゃんと書いてあるでしょ?」だって! 前の3人も分かってたのにひどい! アジア人だから差別されたのか? ただ労力を惜しんだのか?
 で、改めてカードの使える電話を教えてもらいBerlinへかけてみると、
 「え?初めからその時間に着くつもりでいたけど?」との返事。彼らが持っているフライトスケジュールと同じ紙を手に悩むJM氏。そこには確かに乗り遅れた飛行機が記されている。
 「ヨーロッパは、闇が深いよ」とJM氏。
 しかしその横で、密かににやける筆者。
 何故なら、筆者はJM氏が流れ弾に当たるほど、運気が上がるというヘンテコ強運の持ち主だということを知っているからだった(イノセントボッサの時だってそうだったし・・・)。
 JM氏「よし!今度は(アシスタントの)功刀に電話してくるわ。ああー忙しい!」
とまたまた立ち去るJM氏。
 こちらに向かうメンバーも乗り継ぎ時間はほぼ同じ。でも恐ろしい事に、彼らの乗る飛行機はBerlinに向かう最終便。つまり乗り遅れたら後がない! フライトアテンダントにお願いして、一番先に飛行機を降りられるように、そしてD58までの道のりを詳しく説明し乗り遅れないための手を打つ。コーディネーターがいないと大変です。
 あと筆者の心配事、それは私達の羽田で預けたままの荷物がちゃんと見つかるかな?ってこと。出荷カウンターのキャタピラーの上で、売れない回転寿司のネタの如く回っていればまだラッキーだけど、誰かに盗まれてたらと考えると怖〜い(JM氏のエレピに使う機材が入っているのに)。そんなことになったらJM氏困るだろうな〜怖いな〜・・・。
 20時過ぎ、無事Berlin到着。荷物はちゃ〜んと同じ飛行機に乗っていました。「な〜んだ。荷物も乗り遅れてたからAir Franceのお兄さんが変貌したんだ。あいつ!」

 出迎えて下さったのは、ジャズフェス事務局のビアンカさん(肩まで伸びた髪の毛は阪神タイガースの2色に染められていた。ファン?)。
 ホテルに着くと、Peter Schulze氏が迎えてくれました。3月に日本で会って以来の熱い抱擁、本当に来られて良かった!って感じの満面の笑み(大人の事情とか越えなくてはならないハードルがたくさんあったからね)。
 まあ、とりあえずチェックインを済ませ、挨拶もそこそこにフロントに届いていた封筒を受け取って、軽くパックを解いて、シャワーを浴びさせてもらってから、Schulze氏とホテルのレストランで食事を摂る。ドイツの伝統的な料理、シュニッツェルンというカツレツとジャーマンポテト、ビールを頂きました。
 食事が済み部屋に戻って封筒を開けてみると、JM氏のファンの方はもうおなじみの青木淑子さんがJM氏の事を書いて下さった記事が掲載されている現地の雑誌だった。
 「すごーい! こんなにたくさん動いて下さっていたんだ! 青木さんすごい! ありがたいね〜」
と首を縦に横に振りながら感心しきりの私達。歯磨き、散歩をしてこの日は就寝。


青木淑子さんについて=

 青木さんとの出会いは7月7日の七夕。私にとって元上司であり、今は駆け込み寺にさせて頂いてるY氏のオフィス。以前私が別件でY氏を訪ね、何となくジャズフェスの話になった時、「ベルリンなら、青木淑子(さん)がいるよ。今度来た時に紹介しようか?」というお言葉に甘え、青木さんが帰国された際、JM氏と2人でY氏の元を訪ねたのがきっかけでした。ほっそりとしなやかな外見、大きな目がとても印象的!
 ごあいさつ変わりに“JAZZTHETIK”の記事をお見せすると、
 「あら! ドイツ人はあまり人を誉めないんだけど、これはすごく誉めてありますよ」と要点を軽く訳して下さいました。
 続いてJM氏がどういう経緯でベルリンジャズフェスに出るに至ったか、それから日本の演奏家のキューレーションも担当する事を話すと、「それは、本当に異例の大抜擢だと思いますよ」と喜んで下さいました。
 そして「えっと、私が動けるとすれば、まず私のホームページにその情報を載せるということと、“ドイツニュースダイジェスト”という在欧日本人のためのコミュニティー情報誌があるので、そこに記事を書くこと。それにはプロフィールと写真が要りますね。メールで送って頂けますか? それから日本のファッション紙にもいくつか当たってみますけど、これは少し難しいかもしれませんね。それからシュルツさんからもお話を聞くことができますか? そうするともっと面白い記事になると思いますが」
と、頭の回転の速さはリニアモーターカー級(ちなみに私は観覧車級だけどね。←前に進んでもいないじゃん!) アッという間にJM氏と「それでは後はメールでやり取りしましょう」というところまで話が詰まっておりました。
 P.S. 青木さんには私達だけでなく、コシさんの通訳をしてくれる方をご紹介下さったり、コンシピオ・レコードライヴレポートをお願いしちゃったりと、本当にみんなでお世話になってしまいました。何とお礼を言ったら良いのやら・・・。

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