CoCa's Wide Shut Update:03/06/03

▼ Report #13


CoCa's Wide Shut in Beijing その4)〜最終章〜(2/2P)
Text/Photo : CoCa
(構成:Kiev)

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=ライヴの後で=

 機材を片づけ終わった所でJM氏の姿を捜していたら、京劇の役者さんたちと一緒に北京ウォーカーの取材を受けていたので、私も取材を盗み聞き!

 JM氏の音楽をJAZZだと堅く信じている潭さんは、
 「夜深沈がすごく好き!ジャズの楽器で京劇の伝統音楽を演奏するなんて最高だった。ジャズという音楽を聴いたのは初めて。ロックって結構単調な感じだけど、ジャズはすごく深いと思いました」
 胡さん「(「Eastern Twins」を唄う)という曲を聴いてすぐ、これは自分の音楽だ!僕の曲だ!と思った。JM氏の音楽はすごく魅力的でゴージャスで力がある! だから難しくても頑張って一緒に演って、彼から多くの事を学べるチャンスだと思いました」
 
おとといのリハーサルから今日が終わるまで、京劇のスタッフにがっちりガードされていたので、彼らが本当はどんなことを考えているのか分からなかったけれど、、初めて彼らの生の声が聞けて、JM氏もうれしそう。
 JM氏「もともと自由な人からは自由なものはあまり出てこない。だから逆に型がある人と演りたかった。型を壊すのは簡単だけれど綺麗に壊すのは難しいんですよ」
 
JM氏の言葉を聞いて、
 胡さん「最近京劇の役者さんは稽古をする時間が減っています。そんな中では伝統的なものを修得するのに精一杯で、自分で創作する機会は本当に少ない。今の京劇は古い車のように止まっている状態です。どういうふうに“新しい京劇”を創っていけばいいのか、今後もっと考えて行かなければと強く思いました」と悩みもポロリ。
 JM氏「長い間続いている型には残っているだけの意味がある。それがすごく綺麗だから残っている。衣装にも色、形、全てに意味がある。だけど、それをただ着てると意味が分からなくなっちゃう。音楽も同じ事が言える。そういう事に気付く為にも、こういう事をやっていくべきだと思う」
と芸の為なら・・・の先輩として浸みるコメント。
 3人はすっかり意気投合!その後行われた食事の席では、胡さんが「Eastern Twins」を唄ってくれたり、胡さんと潭さんが京劇の唄をかけ合いで聴かせてくれたりと、とっても華やかで楽しい時を過ごした。
 いろいろあったけど、全部含めて今回の公演って“That's 異文化交流”って感じだったなあ〜。
左から潭さん、JM氏、胡さん
=足裏マッサージ体験=

 翌朝、等さんおおたかさん窪田さんは帰国。
 残ったメンバーはお昼に北京料理で舌鼓打った後、バラバラに散って街を散策。私達はみどりさんに昔の中国が見られる地域を案内してもらいました。
 夜に再び集合。LOFTの姉妹店PINKLOFTで、女性オーナーと一緒にタイ料理を頂き、そのまま皆さんで(伊丹さん以外)足裏マッサージに挑戦。全員同じ部屋に詰め込まれ飛行機のエコノミー座席をダイナミックに後ろに倒したようなイスに座らせられる。足が着く所には洗面台が設置されていて、まずはハーブ入りのお湯で足湯。それが済むといよいよマッサージ。もっと痛いと思っていたけど結構平気!・・・と思ったら「痛ーい!」。
 
手加減して欲しくて、鞄からノートを取り出し「痛」と書いてみる。すると彼はニンマリと笑って頷き、「トン」と言った。どうやら痛い=トン(tong)らしい。
 それを聞いていたS嬢が「くすぐったいって何て言うの?」と言うのだが、くすぐったいとは漢字でどう書くべきか・・・「痒い」で聞いてみると「イヤン(yang)」と言うらしい。S嬢は恥ずかしがりながらも「イヤンイヤン」と何度も声を上げていた。いいのでしょうか?(笑)。おーっと!またまた私に激痛が走ったので、「トン!」と叫ぶと、マッサージのお兄さんは「ウェ、ウェ」と言う。音の汚さが私のキャラクターにはまっているとJM氏に笑われながらも意味を訊くと、ウェ(wei)=胃なんだって。確かに今日のお昼四川料理でハッスルしすぎた私。反省・・・。

=帰国=

 いよいよJM氏+2名の女子、伊丹さん大路さん帰国の日となりました。ともさんはもう一日残ります。
 朝早起きしてプールに行き、おみやげなどを見て回って部屋に戻ると、コーディネーターの方から
 「霧が深過ぎて飛行機飛ばないみたいです。霧が晴れれば飛ぶかも知れませんが確率はかなり低いです。とりあえず今は飛ぶ予定が全く立っていません」
というメッセージが・・・S嬢は、
 「えー!明日学校でテストがあるのに・・・」
と言って涙目。JM氏は早速明日の予定を変更してもらいはしたけれど、帰れないとなると帰りたくなるのが人間の性ですね。はあ〜困りました・・・。

 方針を決める為、今日帰る予定の全員が集合したんだけど、窓から見える景色は真っ白で素人目から見たって飛ばないって分かるほど。苦笑いの面々。コーディネーターの方がそんな私達を察してか、少し遠いけれど美味しいレストランに車で連れていって下さる事になった(前の車がうっすらしか見えなくて怖いです)。
 30分ほど車で走った頃、コーディネーターの方の携帯が鳴り、飛行機が飛ぶらしいとの情報が!しかもチェックイン締め切り時間はかなり迫っている。部屋に帰ってチェックアウトして、バスに乗り込むまで1時間もないかも、だって!たいへん急いで引き返さなくちゃ! なんとかパックを終えて、空港に向かうバスに乗り込んだんだけど、高速に乗ったら今度は渋滞。車は待てど暮らせど動かなくて、お腹がくっつきそうな私達はガムを分け合って食べる(涙)。お腹がさみしいと考え方までネガティブになる。もう2度と日本の土を踏めないかもなんて・・・。

 少しすると、この渋滞にハマっている運転手さん達がゾロゾロと車を置いて歩き始めた。私達の運転手さんも現場を確かめに行くと言い残し行っちゃった。彼が戻ってきて言うには、
 「ロシアのプーチン大統領がお忍びで、万里の長城の観光をする為に交通規制しているらしい」だって。
 「もう!プーチンさんタイミング最悪!こんなに迷惑かけて何がお忍びだ!もし乗れなかったらロシアの政府専用機で送ってもらうぞ!」
とか車内は大大ブーイング! しかししばらくするとプーチンさんの気も済んだのか車はスムーズに流れ始める。そしてなんとかチェックイン!空港の地下にある大きなレストランでやっとご飯にありついて、人間に戻る事が出来たJM氏+2名の女子(私達空腹に弱いの)。そしていよいよコーディネーターの方々との別れの時、
 「もし、やっぱり飛ばなかったらすぐに連絡ください。一応ホテルの部屋は一日分延長してありますから」
 「分かりました。でも・・・帰りたい・・・」
と、せつない挨拶を交わし搭乗口の前まで進んではみたものの、やっぱり飛ぶ目処は立ってないみたい(嘘つき〜!)。窓の外はこれから私達が乗る飛行機もよく見えないほど真っ白!免税店も見飽きたし、本も読み飽きた。「いっその事早く飛ばないって決定してくれればいいのにぃ〜」と文句タラタラでグッタリ待ち続けて数時間。一緒の飛行機に乗る人達の中には、「これから飛行機に乗れたとしても、成田からの交通手段が全部終わっててどうしたらいいの?」とか言ってる人もいる。確かに!・・・と突然「今から搭乗手続きをします」とのアナウンスがかかる。「ヤッタ!でも霧晴れてないよ・・・いいの?」(小心者!)。でも考えてみれば問題は離陸だけだもんね。飛行機は雲の上を飛ぶんだもん!と自己暗示をかけつつ、シートベルトはかなりキツめに締める(ウェ!)。そして無事帰国!

 最後の最後まで、みどりさんのお札通りの“最後は絶対何とかなっちゃう中国”でした。メンバーの皆様、宮家家の皆さん、チン・フェイさんと奥様、胡さん、潭さん、隈取りさん、朱さん、トコトコの服部さんとご主人様、北京ウォーカーの山本温子さん、読売新聞北京支局の濱本さん、音響さん、コーディネーターの畠山さんとその助手の方、本当にお疲れさまでした。お世話になりました。
 ・・・ということで、“in beijing” これにておしまい。


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